けいしかぶしとう
<出典>『傷寒論』
「太陽病、汗を発し、遂に漏れ止まず、其の人悪風し、小便難く、四肢微急し、以て屈伸し難き者は、桂枝加附子湯之を主る。」
<効能>
<使用目標>
- 胃腸虚弱で体力が乏しく冷え性の者の、関節痛、神経痛、しびれ感などに用いる。
- やせて内臓下垂あり。
- 心窩部で振水音あり。
- 太陽病。陰虚証。
- 脈:沈、遅。
- 手足の冷えを伴う疼痛。
<鑑別>
- 烏頭桂枝湯:強い腹痛、足冷え、手足しびれ、知覚鈍麻、身体痛。
- 甘草附子湯:近づくだけで痛みが激しくなる神経痛、リウマチ。
- 桂枝附子湯:痛みで寝返りも打てない神経痛、リウマチ。
- 桂枝加苓朮附湯:桂枝加朮附湯の証で動悸、めまいするもの。
- 防己黄耆湯(20番):肥満で浮腫傾向がある熱感のない関節痛に。やせて冷えが強い者は桂枝加朮附湯。
- 薏苡仁湯(52番):関節炎、関節リウマチの疼痛によい。胃腸の丈夫なものに。胃腸が弱い者には桂枝加朮附湯。
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