勉強ノート, 漢方方剤

桂枝加附子湯

けいしかぶしとう

<構成生薬>桂皮、芍薬、甘草、大棗、生姜、附子

桂枝湯(45番)附子

<出典>『傷寒論』

「太陽病、汗を発し、遂に漏れ止まず、其の人悪風し、小便難く、四肢微急し、以て屈伸し難き者は、桂枝加附子湯之を主る。」

<効能>

  • 【ウチダ】頭痛,発熱し,発汗過度で悪寒があり,尿利少なく,四肢ひきつれ痛むもの,あるいは四肢屈伸困難なもの。
    感冒で悪寒,発汗止らぬもの,産後の脱汗,半身不随,筋けいれん,神経痛リウマチ,手足冷え

<使用目標>

  • 胃腸虚弱で体力が乏しく冷え性の者の、関節痛、神経痛、しびれ感などに用いる。
  • やせて内臓下垂あり。
  • 心窩部で振水音あり。
  • 太陽病。陰虚証。
  • 脈:沈、遅。
  • 手足の冷えを伴う疼痛。

<鑑別>

  • 烏頭桂枝湯:強い腹痛、足冷え、手足しびれ、知覚鈍麻、身体痛。
  • 甘草附子湯:近づくだけで痛みが激しくなる神経痛、リウマチ。
  • 桂枝附子湯:痛みで寝返りも打てない神経痛、リウマチ。
  • 桂枝加苓朮附湯:桂枝加朮附湯の証で動悸、めまいするもの。
  • 防己黄耆湯(20番):肥満で浮腫傾向がある熱感のない関節痛に。やせて冷えが強い者は桂枝加朮附湯。
  • 薏苡仁湯(52番):関節炎、関節リウマチの疼痛によい。胃腸の丈夫なものに。胃腸が弱い者には桂枝加朮附湯。

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