勉強ノート, 漢方方剤

半夏瀉心湯

はんげしゃしんとう エキス剤14番

<構成生薬>黄連、黄芩半夏人参甘草、乾姜、大棗

小柴胡湯(9番) -柴胡、生姜 +黄連、乾姜

黄芩のかわりに桂枝を入れると黄連湯(120番)になる。

★黄連+黄芩=瀉心湯類

<出典> 『傷寒論』太陽病 『金匱要略』

  • 「傷寒五六日、嘔して発熱する者は、柴胡の証具わる。而るに他薬を以て之を下し、柴胡の証仍ある者は、また柴胡湯を與う。此れ已(すで)に之を下すといえども、逆と為さず。必ず蒸々として振い、却って発熱し汗出でて解す。若し心下満して鞕痛する者は、此れ結胸と為す成り。大陥胸湯之を主る。但だ満して痛まざる者は、之を痞と為す。柴胡之を與うるに中らず。半夏瀉心湯に宜し。(傷寒論)」
  • 「嘔して腸鳴り、心下痞する者は半夏瀉心湯之を主る。(金匱要略)」

<効能>

  • 【ツムラ・他】みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、はっ酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎神経症
  • 【コタロー】胃部がつかえ、悪心や嘔吐があり、食欲不振で舌苔や胃部に水分停滞感があり、腹鳴をともなって下痢するもの、あるいは軟便や粘液便を排出するもの。急性・慢性胃腸カタル、はっ酵性下痢、消化不良、口内炎つわり
  • 【三和】胃部がつかえて悪心や嘔吐があり、下苔や胃部に水分停滞感があって、食欲不振で、腹鳴を伴って、下痢又は軟便を排出するものの次の諸症:急性・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、口内炎、消化不良、胃下垂、胃アトニー症、胃及び十二指腸潰瘍の軽症又は予後、つわり

<鑑別>


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