昨夜の満月はきれいでしたね。
10月1日、旧暦の八月十五日、の満月。
十五夜、中秋の名月、です。
お月見のお団子を飾り、秋の七草を飾ってお祝いします。
秋の七草とは、
萩、ススキ、葛、なでしこ、女郎花、藤袴、桔梗。
覚え方のための、有名な和歌がありますね。
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
(はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな、おみなえし また ふじばかま あさがおのはな)(山上憶良)
葛と桔梗は、漢方の生薬として重要です。秋の七草に2つも入っていて嬉しいです!
葛(くず)は、その根塊が葛根で、重要な生薬ですね。
<葛根が含まれる処方>
<桔梗が含まれる処方>
- 桔梗石膏
- 桔梗湯(138番)
- 小柴胡湯加桔梗石膏(109番)
- 十味敗毒湯(6番)
- 荊芥連翹湯(50番)
- 五積散(63番)
- 柴胡清肝湯(80番)
- 参蘇飲(66番)
- 清肺湯(90番)
- 清上防風湯(58番)
- 竹筎温胆湯(91番)
- 排膿散及湯(122番)
- 防風通聖散(62番)
おお、参蘇飲は葛根、桔梗の両方を持っています!
構成生薬を覚えるときに、思い出してくださいね。
さて、十五夜のお祝いです。
お供えに、手もとにある葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏(エキス剤)を飾ってお祝いしました。