【問題263】「肩凝り」を効能、効果にもつのはどれか。2つ選べ。
- 真武湯
- 葛根加朮舞湯
- 芍薬甘草附子湯
- 麻黄湯
- 八味地黄丸
<解答>
- 真武湯(30番)…腸炎、リウマチ、冷え、めまい、動悸、下痢
- 葛根加朮附湯……肩こり、肩甲部の神経痛、上半身の関節リウマチ
- 芍薬甘草附子湯……神経痛、関節炎、関節リウマチ、五十肩、肩こり
- 麻黄湯(27番)……感冒、関節リウマチ、喘息
- 八味地黄丸(7番)……腰痛
というわけで、解答は、
<個人的意見>
八味地黄丸(7番)は、三和のエキス剤では、肩こりの効能を持っています。
【三和の八味地黄丸の効能】:下腹部軟弱、腰に冷痛あり、尿利減少または頻数で、全身または手足に熱感あるものの次の諸症:慢性腎炎、糖尿病、水腫、脚気のむくみ、膀胱カタル、腰痛、五十肩、肩こり。
緑の問題集の他の過去問では、製薬メーカーの中で一つでも効能をもつものがあれば「効能あり」として扱われています。
しかしこの問題では、「八味地黄丸に肩凝りの効能なし」という結論になっています。
【問題263】の問題文には「2つ選べ」とあるので八味地黄丸が選ばれませんでしたが、訂正が入っているかどうか確認しておきます。
漢方専門医試験は、2018年に私が受験した時には、部分点が取れるような問題の出し方になっていました。
<参考>
肩こりを効能にもつ処方。
【索引】全項目、生薬、処方(あいうえお順)、処方(番号順)、効能・効果・適応疾患、過去問まとめ、ブログ記事一覧