もくぼういとう エキス剤36番
<出典>『金匱要略』
<効能>体力中等度以上で、みぞおちがつかえ、血色すぐれないものの次の諸症:動悸、息切れ、気管支ぜんそく、むくみ(平成29年厚労省)
【ツムラ】顔色がさえず、咳をともなう呼吸困難があり、心臓下部に緊張圧重感があるものの心臓、あるいは、腎臓にもとづく疾患、浮腫、心臓性喘息。
【コタロー】みぞおちがつかえて喘鳴を伴う呼吸困難があり、あるいは浮腫があって尿量減少し、口内または咽喉がかわくもの。心内膜炎、心臓弁膜症、心臓性喘息、慢性腎炎、ネフローゼ。
【三和】心臓下部がつかえて喘息を伴う呼吸困難があって浮腫、尿量減少、口渇などの傾向あるものの次の諸症:心臓弁膜症、心臓性喘息、慢性腎炎、ネフローゼ。
<使用目標>
★体力中等度、実証の人の心不全様症状に用いられる。
★心下痞堅(しんかひけん)
<鑑別>
五苓散…浮腫があるときの鑑別。
炙甘草湯…動悸、息切れがあるときの鑑別。