さんもつおうごんとう エキス剤121番
<出典>『金匱要略』
「婦人草蓐に在り、自ら発露して風を得、四肢苦煩熱頭痛する者には、小柴胡湯を與う。但煩熱する者は三物黄芩湯之を主る。」
<効能>手足のほてり
<使用目標>
- 元来は産褥期の発熱に用いられた。
- 手足のほてりのために眠れない。
<鑑別>
- 小建中湯(99番)…効能に「手足のほてり」をもつ。
- 温経湯(106番)…効能に「手足のほてり」をもつ。虚証で冷え性の助成で月経痛・不順、更年期症候群を伴う。
- 温清飲(57番)…手足に限らず全身各所の乾燥、発赤、熱感がある。
- 白虎加人参湯(34番)…効能に「のどの渇きとほてり」
- 六味丸…足が熱い。ほてる。
- 八味地黄丸(7番)…手足の熱感あり?
- 補中益気湯(41番)…手足の倦怠があり力が入らない。
- 加味逍遥酸(24番)…肩こり、倦怠感。
- 黄芩湯…字が似ているだけ
- 三黄瀉心湯(113番)…字が似ているだけ