りょうけいじゅつかんとう エキス剤39番
=茯苓桂皮白朮甘草湯
<出典> 『傷寒論』『金匱要略』
「傷寒、若しくは吐し若しくは下して後、心下逆満、気上りて胸を衝き、起きれば即ち頭眩し、脈沈緊、汗を発すれば則ち經を動かし、身振振として搖を為す者、茯苓桂皮白朮甘草湯之を主る。(傷寒論、太陽病篇)」
「心下痰飲あり、胸脇支満、目眩す、苓桂朮甘湯之を主る。(金匱要略)」
「夫れ短気微飲あり、當に小便より之を去らしむべし、苓桂朮甘湯之を主る、腎気丸亦之を主る。(金匱要略)」
<効能>
- 【ツムラ・他】めまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が減少するものの次の諸症:神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛。
- 【コタロー】立ちくらみやめまい、あるいは動悸がひどく、のぼせて頭痛がし、顔面やや紅潮したり、あるいは貧血し、排尿回数多く、尿量減少して口唇部がかわくもの。神経性心悸亢進、神経症、充血、耳鳴、不眠症、血圧異常、心臓衰弱、腎臓病。
- 【三和】頭痛、頭重、のぼせ、めまい、立ちくらみ、動悸、心悸亢進などがあって不眠、精神不安などを伴い尿量減少の傾向があるものの次の諸症:神経性心悸亢進症、心臓弁膜症、血圧異常、起立性めまい、メニエル氏症候群、神経衰弱、腎臓疾患。
<使用目標>
- 気逆、水毒
- めまい、動悸、ほてり、のぼせ
- 胸脇支満
- 冷えはない、ストレスはあまりない
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