とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう エキス剤38番
<構成生薬>当帰、芍薬、木通、細辛、甘草、乾姜、呉茱萸、生姜、大棗
- 当帰四逆湯(当帰、桂皮、芍薬、甘草、大棗、木通、細辛)に呉茱萸、生姜を加えたもの。
- =当帰四逆湯(当帰建中湯(123番)+木通、細辛)+呉茱萸湯(31番)-人参
- =桂枝芍薬湯 +当帰、木通、呉茱萸、細辛
<出典> 『傷寒論』厥陰病
「手足厥寒、脉細にして絶えんと欲する者は、当帰四逆湯之を主る。若し其の人内に久寒有る者は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯に宜し。」
<効能>
- 【ツムラ・他】手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢又は下腹部が痛くなり易いものの次の諸症:しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛
- 【コタロー】貧血、冷え症で頭痛、胃部圧重感、腰痛または下腹痛があって凍傷にかかりやすいもの。凍傷、慢性頭痛、坐骨神経痛、婦人下腹痛
<大塚敬節先生の使用目標>
- 慢性に経過する疼痛で寒冷によって悪化
- 疼痛は腹痛を主とし、腰、背、頭、手足の痛みを伴う
- 疼痛の本体は検査上不明なことが多い
- 過去に下腹部の手術
- 性生活により痛み
- 腹診で瘀血の腹証が多く、虚・寒証
- 婦人に多く男性はまれ
- 服用後2~3週で著効
<その他の使用目標>
- 脈:沈細
- 小腹満、疝積(せんしゃく)
<鑑別>
<過去問>
<試験対策>
- ×神経痛は効能にもっていない
- ×月経痛は効能にもっていない
- ×附子 を含んでいない
- ×水滞 に用いる処方ではない
- ★附子は入っていない(大事なので2回書きました)