おうれんげどくとう エキス剤15番
<出典>『外台秘要方』
「若し胃中燥糞あれば人をして錯語せしむ。正熱盛んなるも亦人をして錯語せしむ。若し秘して錯語する者は、宜しく承気湯を服すべし。通利して錯語する者は四味黄連除熱湯を服下するに宜し。前の軍督護劉車なる者、時疫を得て三日、已に汗して解す。因て酒を飲み、復た劇して煩悶し、乾嘔口燥を苦しむ。呻吟して錯語し、臥することを得ず。余思って此の黄連解毒湯の方を作る。一服して目明らかに、再服して粥を進む、此に於て漸く差ゆ。余以て大熱盛んに煩嘔呻吟錯語して眠るを得ざるを療するに皆佳し。諸人に語り伝え、之を用うるに亦効あり。此れ直ちに熱毒を解し、酷熱を除き、必ずしも飲酒して劇しき者にあらず。此の湯を療して五日神効あり。猪肉冷水を忌む。」
<効能>比較的体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸症:鼻出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症
<使用目標>
- 清熱剤、瀉心湯類。
- 芩連剤。
- 火熱の実証に。瀉火解毒。
- 狂騒。
- 舌苔黄。舌尖部は赤い。心下痞。心煩。
- 梔子鼓湯に似て、さらに熱状が強いものに。
<鑑別>
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