けいしぶくりょうがん エキス剤25番
桂枝、桂皮、どちらなのか?重要なところですが、『専門医のための漢方処方の原典と条文の手引き』に桂皮とあるのを選択しました。
<出典>『金匱要略』
「婦人、宿癥病あり、経断ちて未だ三月に及ばず、而も漏下を得て止まず、胎動きて臍上に在る者は癥痼妊娠を害すると為す。六月にして動く者は、前三月経水利するの時の胎なり。血下る者は断ちて後三月の胎なり。血止まざる所以の者は、其の癥去らざるが故なり。当に其の癥を下すべし。桂枝茯苓丸之を主る。」
<効能>
- 【ツムラ】体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症:子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎。
- 【クラシエ・他】比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ。
- 【三和】のぼせ症で充血し易く頭痛、肩こり、めまい、心悸亢進などがあって冷えを伴い下腹部に圧痛を認めるものの次の諸症:月経困難、子宮内膜炎、子宮実質炎、卵巣炎、子宮周囲炎、月経過多、痔出血、湿疹、蕁麻疹、にきび、しみ、皮膚炎、凍傷、打ぼく、皮下出血。
<鑑別>
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