勉強ノート, 漢方方剤

【生薬】甘草(かんぞう)

  1. 甘草を2.5g/日以上含む方剤
  2. 甘草を含まないエキス剤
  3. 甘草について
  4. 偽アルドステロン症

1.甘草を2.5g/日以上含む方剤

2.甘草を含まないエキス剤

3.甘草(かんぞう)について

  • マメ科のGllycyrrhiza(カンゾウ)属
  • 諸薬を調和しながら、脾胃(消化管)を保護する。
  • 副作用:偽アルドステロン症

4.偽アルドステロン症

  • 甘草の主要成分であるグリチルリチン酸は、生体内でグリチルレチン酸になり、コルチゾールをコルチゾンに変換する酵素(11β-hydroxysteroid dehydrogenaseⅡ)に対して強い阻害作用を持つため、増加したコルチゾールが腎尿細管のミネラルコルチコイド受容体に作用して、ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進する。そのため甘草を含む漢方を内服することにより偽アルドステロン症をおこすことがある。
  • 偽アルドステロン症の症状:浮腫、血圧上昇、体重増加、血清カリウム低下、血清ナトリウムや体液の貯留。低カリウム血症のため、脱力感、四肢の痙攣麻痺、ミオパシー、不整脈を生じやすくなる。
  • アルドステロン症、ミオパシーの患者、低カリウム血症の患者には甘草を1日2.5g以上含む処方は禁忌である。

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